携帯・スマホを購入する際『実質0円』などの機種を分割(24回払い等)で
購入すると割賦販売となり分割払い契約(個別信用購入あっせん契約/割賦販売契約)となります。
※オンラインショップは二者間販売で個品割賦販売契約、
ショップだと三者間販売で個品信用あっせん購入契約となります。
分割払い = ショッピングローン(借金)であると認識しておいて下さい。
これは携帯・スマホの契約自体とは別のもので、携帯・スマホの契約と同時に端末代金をショッピングローンで分割購入する形となります。
例えば24回払いで購入するとその後2年間は毎月の支払いが発生します。
2年以内に別の機種に機種変更やMNPで乗り換えても残債が残ります。
※残債を一括で支払うことも可能です。
残債が残ったまま機種変・乗り換えをして新しい機種も端末代金を分割で購入すると新たな分割払い契約(個別信用購入あっせん契約/割賦販売契約)を結ぶことになります。
(2台分の支払い義務が生じる)
滞りなく毎月の支払いが完璧であれば、問題ありませんが
こんなことがあると、
新たな分割払い契約(個別信用購入あっせん契約/割賦販売契約)が
組めない場合が高確率で発生します。
分割払い契約(個別信用購入あっせん契約/割賦販売契約)をする時に
携帯キャリア側で審査をする際に個人信用情報機関に照会します。
この人は分割契約しても問題ないかな?
過去にショッピングでの支払いで遅れがないかな?
破産とかしていないかな?
割賦契約を結んでいいか? などを調査します。
『問題なし』と判断されると割賦審査に通って契約となります。
ところが途中で、支払いが1度でも遅れると、個人信用情報機関に「支払い遅れあり」のマークが記録されます。
このマークは厳密、24か月は消えません。
2年間はこの記録が残ることになります。
その間に、機種変やMNPをするとその情報が照合され、最悪の場合は、携帯キャリアの審査に通らない場合があります。
では、その個人信用情報機関とは、何でしょう?
正式名は クレジットインフォメーションセンター(CIC)と呼ばれています。
割賦販売法及び貸金業法に基づく指定信用機関として指定を受けた唯一の指定信用情報機関です。
ここには、下記のような情報が登録されています。
特に重要なのは、「元本または利息の支払の遅延の有無」です。
分割払いの毎月の支払いをキチンと払っているとCICの情報の『$』というマークつきます。
これは『毎月支払いの遅れなく払っていますよ!』の意味です。
携帯・スマホの支払いに限らず、この『$』マークばかりの履歴がある人は
『ちゃんとお金を払う人』として信用度がUPします。
逆に、毎月の支払が遅れるとCICの情報に『A』というマークがつきます。
この『A』マークはCICの場合24ヶ月消えません。
正直なこところ、1回くらい『A』マークがついても深刻な問題とはなりません。
問題は連続して3回『A』マークがつくこと、つまり3ヶ月連続して携帯料金を滞納することです。
3ヶ月連続して滞納するとCICでは
CICの情報内の『26.返済状況』と『34.支払遅延有無』の項目に
異動情報というものが記載されます。
これがいわゆるブラック(延滞ブラック)と呼ばれるものです。
延滞ブラックの情報は契約期間中(この場合最長24ヶ月)および取引終了後5年間消えません。
また遅延情報・ブラック情報は各携帯会社で情報共有しています。
ドコモで遅延ブラックになると、auやソフトバンクでもその情報を知ることが出来ます。
つまりauやソフトバンクでも分割購入できない可能性が非常に高いということです。
また、携帯・スマホに限らずその他のショッピングローンでも
CICを覗くクレジットカードでは新たなショッピングローンが組めないかもしれません。
※このへんは各クレジットカード会社の審査基準によって異なります。
たかが携帯・スマホの支払いで最悪このような状況になるわけです。
携帯・スマホの支払いは高くても毎月数千円から1万円ちょっとの支払いかと思いますが、軽く見ないでキチンと延滞なく支払うように心がけて下さい。